ロシアの外相が来日して、玄葉光一郎外相と会談している。北方四島では、今まで何度騙されたか数え切れないほどである。
その都度、経済協力などで貴重な税金をつぎ込んできた。これこそが、何の見返りもないバラマキのようなものである。
何度騙されても、懲りない国民性を相手に見抜かれている。あの国には、終戦直後からどんな酷い目にあわされたか忘れてはならない。多くの日本人を終戦のどさくさに殺し、そして、自国へ連行して罪のない人々を強制労働に追い込んだ。
そんな国を相手に、60年以上も騙され続けてきたおめでたい国が日本なのである。また例によって、経済協力の名目で銭を引っ張りたくて来日したのだろう。特に、民主党政権では何とでもなると高をくくっているようだ。
舐められ国家、ここに極まれりという図式である。
玄葉外相は、アジア太平洋地区におけるパートナーシップとしてふさわしい関係を築きたい考えを伝えたようだが、彼らにとっては、赤子の手をひねるようなものだろう。ロシアでは、3月の大統領選でプーチンが返り咲くと思うが、そんなものに期待するほうがおかしい。
基本的に、あの国は信用できない国だからである。不当に何のいわれもなく、強制労働に追い込まれ殺された同胞の無念な思いは忘れてはならない。
今まで、北方領土では何度騙されて金をつぎ込んだか、しっかりと考えた方がいい。
何度騙されても懲りない日本人に対して、騙すほうも呆れているかもしれない。何十年経とうとも、忘れてはいけないこともある。日本は、韓国や中国に対してしなくてもいい謝罪はするが、当時日本人が、ロシアに76万人も強制労働に追い込まれ、6万人も殺されたことは忘れている。こんな馬鹿な国は世界中探してもない。
恨みは水に流せということかもしれないが、それは相手によりけりで、ロシアにはそれは通用しない。日本は、何度も騙されてきているからである。自国のジャーナリストも、簡単に殺してしまう国を信用するほうがどうかしている。
筆者は、終戦から2年後小学校に入学したが、あの頃大人たちが交わしていた会話を忘れない。ロ助(ロシア人)だけは許せない。敗戦で、瀕死の重傷を負っているときに追いはぎにあったようなものだ、と大人たちが言っていたものだ。終戦のどさくさに満州に攻め込み、ロシアの兵隊たちが日本人女性を犯し、罪のない日本人を殺した事実は消せない。
「
ロ助だけは信用するな」これが、終戦当時の大人たちが交わした言葉であった。終戦のドサクサにまぎれて北方四島を強奪したのは確かなことで、それなのに、日本は長年にわたり弱腰過ぎた。結局、
優秀な男たちは戦争で亡くなり、生き残ったのはあまり上等ではない男たちばかりだったという現実もあったと思う。