汚染米の最初の報道を聞いて、これは農水省に何かあるとにらんでいたら、職員が接待を受けていたと言う。まったくふざけた話である。福田総理はまだ総理のはずだが、人事のような顔をしている。発つ鳥跡を濁すつもりなのか…。
そもそも、米の豊富な日本が何故輸入しなければいけない事態になったかーかっての日本は、100パーセントの自給率で輸入は勿論なかった。1993年に世界貿易機関(WTO)協定の前身である関税一般協定のウルグアイ・ラウンドで外国米の輸入義務を受けることになった。
過去五年間で農水省が「工業用」として売却した事故米は7400トンもある。そのうち三笠フーズが24パーセントの1779トンも購入していた。農水省にとってはありがたい存在であった。だから、ほとんど知っていながら目を瞑っていたのでは、という疑問は払拭できない。
なぜならば、形だけの抜き打ち検査をしてお茶を濁していたからである。こうなれば、農水省もぐるではなかったか、という疑問が残る。接待まで受けていながら知らなかったでは済まされない。それにしても、退職した職員をスケープゴートにするとは、やることが汚い。
この国は、政治家と官僚とマスコミによって滅びる。