星野さんが帰国後に記者会見した。そもそも、何で個人名が先で国家が後になるのか。マスコミの命名はデタラメである。親分だけが脚光を浴びては、子分達のやる気が薄れるのも無理はない。どんな組織でも、指揮官が脚光を浴びる組織はろくなことにはならない。なぜならば、戦うのは兵士だからである。
それにしても無様であった。日本のプロ野球選手たちの実態が分かった。星野は、風邪を引いて入院したり、直前に怪我をするような、自己管理が満足にできない選手を何故連れて行ったのか…。一番の疑問はここにある。人選を見ると、最初から舐めてかかったとしか思えない。
星野は今まで、ハッタリだけで生きてきたような男である。ハッタリが通用しない舞台に立てばこういうことになるのは自明の理である。日本ではハッタリで生きられても、世界ではハッタリは通用しない。
ハウス栽培のように、ドーム球場でチヤホヤされて、分不相応の年俸を手にし、契約更改のときだけ一流になり、契約更改では散々ごねる選手が多い日本のプロ野球。少し成績が上がると慢心だけは一流となる選手が少なくない日本は、二流の選手に対しいて甘やかしすぎである。
僕は天才に限り、人殺し以外であれば何をやっても許してもいいと思っている。イチローのような天才であれば何をやっても笑って許してあげなければいけない。二岡は天才ではないから、非難を浴びても当然なのである。天才とは、それぐらいの貴重な存在なのである。
二流に対する甘やかしすぎは、何も野球の世界だけではない。日本はすべての面で甘い国である。産経新聞の報道によれば、野球選手たちは選手村には入らず、一流ホテルでふんぞり返っていたと言うではないか…。そのホテルで、星野に出会って挨拶したら無視して通り過ぎたという。これでは勝てるわけがない。ふざけている。
「勝つほうが強いのではなくて、負けるほうが弱すぎた」