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今回の、自民党がマスコミをコケにした件は新聞各社対応に濃淡があるという。 マスコミにとっては、看過できない重大な事案なのに各社対応に濃淡があるようでは心もとない。こんなことでは、政治家に舐められるのも無理はないと思う。
<報道圧力発言>在京6紙 危機感に濃淡 その違いは… 毎日新聞 6月29日(月)22時17分配信 自民党国会議員の勉強会で出席者が報道機関に圧力をかけるような発言をした問題について、多くの新聞が批判的に報じ言論・報道の自由への危機感をあらわにした。ただ、毎日新聞が新聞各社と通信社に議員らの発言への見解を選択式で尋ねたところ、在京6紙と2通信社のうち「問題がある」としたのは毎日を含め4社にとどまり、濃淡が出た。勉強会で作家の百田尚樹(ひゃくた・なおき)氏から名指しで批判された沖縄県の2紙はともに「問題がある」とした。【日下部聡、青島顕】 【首相の謝罪必要性を否定】谷垣幹事長「党のトップは総裁だが…」 ◇在京6紙 毎日、朝日、東京、読売、日経、産経 在京6紙で「問題がある」としたのは毎日新聞と朝日新聞だった。毎日の小泉敬太・編集編成局長は「言論・報道の自由をないがしろにする発言が、政権与党の会合の中で出たのは重大な問題だ」とした。毎日は26日朝刊社会面に問題の発言を掲載し、27日朝刊では1面、社会面を含めて報道して、社説で「まるで戦前の言論統制への回帰を図る不穏な空気が広がっているかのようだ」と指摘した。 朝日の橋本仁・東京本社報道局長は「報道の自由にかかわる重要な問題」と答えた。朝日も26日朝刊の一報を受けて27日朝刊1面で「与野党から批判」と報じ、2面に勉強会での詳しい発言内容を掲載した。社説では「これが国会議員の発言か。無恥に驚き、発想の貧しさにあきれ、思い上がりに怒りを覚える」と書いた。 他の4紙は問題があるかどうかの質問に直接答えなかった。東京新聞(中日新聞東京本社)は、27日朝刊の社説で「言論の自由への重大な挑戦」「報道機関全体で抗議すべきことである」と記した。社会面2面を見開いて「脅し。メディア萎縮狙う」など有識者の談話を掲載した。 読売新聞、日本経済新聞は26日朝刊で勉強会を報じたものの「圧力発言」には触れなかった。以後も政局への影響報道が中心だったが社説では批判した。日経は28日朝刊社説で「このままでは懲らしめられるのはマスコミではなく自民党になってしまうだろう」と皮肉った。読売の27日社説は米軍普天間飛行場の移設を巡り、「沖縄2紙の論調には疑問も多い」とした上で「百田氏の批判は、やや行き過ぎと言えるのではないか」とした。 産経新聞は29日まで社説を掲載していない。26日に百田氏の発言を報じ、27日5面に与野党の対応をまとめた。28日5面には百田氏の「一言だけ取り出すのは卑劣」との反論を載せた。 ◇通信社 共同通信、時事通信 共同、時事通信はいずれも「発言は問題がある」とした。共同通信総務局は「異論を許さない姿勢は、民主主義の根幹にも反する」、時事通信の小林治彦・編集局総務も「報道の自由を揺るがしかねない発言」とした。 ◇沖縄2紙 沖縄タイムス、琉球新報 沖縄県の沖縄タイムス、琉球新報はともに「問題がある」とした。タイムスの石川達也・編集局次長は「百田氏の発言は自民党の議員が党本部で開いた会合の席上のもので、明確な報道への圧力、報道の自由への挑戦と受け止めている」、新報の松元剛・編集局次長も「百田氏の発言は、政権の意に沿わない報道は許さないという言論弾圧の発想そのものだ。表現の自由、報道の自由を否定する暴論だ」とした。2紙は連日、詳細に問題を報道し、26日に共同抗議声明を発表している。 ◇地方紙 見解を尋ねなかった他の地方紙にも目立つ動きがあった。山形新聞は28日1面に寒河江浩二・主筆・社長名で「民主主義の根幹にかかわる問題だ」と「緊急声明」を掲載し、「言論封殺の暴挙は決して許してはいけない」と訴えた。 神奈川新聞は「加速する為政者の暴走」と題した27日の社説を掲載前の26日午後5時すぎに「速報社説」としてインターネットに公開した。同社は「言論に対する問題なので、強く打ちだそうとした」と説明する。 こんな大変な事態の時に、対応に濃淡があるというのが理解できない。だから、日本のマスコミを信用できなくなる。マスコミは、あまりにも危機感が薄い。人ごとのようにも見える。 筆者は、1994年6月。『週刊文春』がJR東日本を批判して、JRと全面戦争になった時の事を忘れない。『週刊文春』が、JRのキヨスクから撤去されボコボコにされていた時、他社は応援することも無く傍観していた。傍観するどころが、喜んでいるようにも見えたとき日本のマスコミに絶望した。 筆者は別に、週刊文春に一宿一飯の恩義があるから言っているのではない。しかし、感謝したい事は、一つある。筆者が、中古車デーラーを経営していた頃。わざわざライターが地方までいらして、ユニークな会社があると記事として掲載してもらった事がある。 話しを本筋に戻すと、ここまでマスコミが馬鹿にされても、各社対応に濃淡がある事がどうしても理解できない。アノ文春の事件の時に、傍観して批判しなかったぐらいだから仕方がないのかもしれない。 しかし、文春事件の時、他国ならいくら他社のこととはいえ同業がボコボコニ殴られていたら助けにはいるのが普通だった。筆者も、仲間が殴られていたら当然助けにはいる。しかし、他社は傍観していた。 いずれにしても、これだけの事が起きても、対応に濃淡があるということが、どうしても理解できない。言うなれば、報道機関の危機だと思うがどうだろう。
by wakamiyaken
| 2015-06-30 13:43
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