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「失意泰然・得意冷然」は、筆者の座右の銘ですが、安倍政権は今得意の絶頂で、支持率は高く円安に振れていて、政策が功を奏したと鼻高々です。
ここで、日本人の特性が出てしまうのが情けない限りです。それは、得意の時に冷静になれないという日本人の特性があります。国家百年の計を誤るような、「秘密保護法案」を出してくるところがに得意の時に冷静になれない日本人の特性がもろに表れます。 支持率が高く、物事が順調に(見掛けだけですが)進んでいる時は謙虚になって慎重になるべきなのに、やりたい放題をやろうとするところに救いのなさがあります。 東日本大震災では、「失意泰然」がありました。東北の人達は、世界から称賛されるほど失意にもかかわらず泰然とした姿がありました。 それに引き換え、政府自民党は得意の時に冷然としていられなくて、最悪の法案を成立させようとしております。「秘密保護法案」「カジノ解禁法案」どちらも、国家百年の計を誤るものです。国家を破滅に導く法案です。 先日、キャスターの方々が「秘密保護法案」には反対表明を行いました。外人記者クラブも反対表明をしました。筆者が気になるのは、「カジノ解禁法案」に反対が少ないことです。 こういう悪法は、何としても阻止なくてはならないと思いますが、気になるのは若者たちの動向です。古き良き時代には、学生運動が盛んでした。多少行き過ぎた面もありましたが、若者特有の純な心から行動したことは間違いのない事実でもあったのです。 最近の若者たちはどうしたのでしょう。国家百年の計を誤るような、法案を通そうとしている政府に対して無反応なのがどうしても気になります。 気になると言うよりも絶望感に襲われます。若い時は、不条理なことに対して反発し、抵抗するのが若者たちの特権でもあります。それを放棄している現実はなぜなのか? 学生運動が盛んだった頃、その純粋な心に打たれて経済人でも活動を援助した人物もおりました。あの頃は、今と違って経済人でも純な心を持った人がいた時代です。 あの時代は、経済人でも純粋な心で国家のことを憂いていました。それがどうでしょう、今の経済人は金もうけしか頭にありません。人間を使い捨てにしております。 若者たちが、政府自民党が悪法を成立させ、やりたい放題をやり、やがてはこの国に暗黒時代の再来を心配されるのに危機感を持たないのが不思議です。 少なくとも、まともな時代であれば「秘密保護法案」の成立は、国会を何万人も取り囲んで阻止したはずです。安保反対の頃、国会を何万人も取り囲んで反対の声を上げました。 そして、女子学生がデモで亡くなり、結局あの事件から学生運動も下火になり無気力な学生が多くなり今回の悪法に対しても反対しなくなったという現実があります。 これでいいのか。「秘密保護法案」が成立すると、この国はまた暗黒時代の再来となります。それでいいのか。 筆者は、若者たちの奮起を促したいと思います。黙っていないで行動してほしい。この問題は、ある面では、原発よりも重要な問題です。得意の時に、冷静でいられない自民党政権には失望しかありません。 この国の国会では、「秘密保護法案」と「カジノ解禁法案」という国の将来を左右するような問題を短絡的に無防備に決めようとしております。国民が立ちあがらないと後で必ず後悔します。
by wakamiyaken
| 2013-11-13 08:48
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