写真は助手の大五郎
by ken
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最近日本は、右傾化傾向が強くなったと言わているが、明治維新後130年、最初の80年は軍事国家の道を歩んできた事を知る人は少なくなった。
明治維新後の、国家建設のスローガンは「富国強兵」であった。政治も、経済も、教育もすべてが動員され軍事国家の道を歩んだことを忘れてはならない。明治維新後の最初の80年は、絶え間なく戦争と海外出兵を繰り返してきた国であることを認識するべきである。
やった方は忘れても、やられた方は忘れないでいる国もあるだろう。日本の歴史は、海外出兵を繰り返してきた歴史があることも間違いのない事実である。若い人たちに、その事実はしっかりと伝える必要がある。綺麗事ばかり言っていてもはじまらない。
1974年(明治7年)の台湾出兵、1875年の江華島事件、1882年と84年の2度にわたる京城事変、1894年、95年の日清戦争、1900年の義和団事件、1904年、5年の日露戦争。1907より1910年に至る朝鮮併合のための植民地戦争。1914年(大正3年)から18年までの第一次世界大戦、1918年から25年に至るシベリア出兵。1927年(昭和2年)、28年の山東出兵、さらに、1931年からの満州事変にはじまり、日中戦争。そして、太平洋戦争に至り1945年の敗戦を迎え無条件降伏した。
これを読んでもらえば、日本は絶え間なく戦争を繰り返し、軍事国家として歩んできたことが一目瞭然なのであって、どんなきれい事を言っても歴史が証明している。最近は右傾化がもてはやされているのは、とんでもないことであることが分かってただけると思う。
明治維新後、軍事国家の道を歩み、海外出兵を繰り返しついには1945年の敗戦を迎えすべてを失った。そこから、立ち上がった国であることを忘れてはならない。
過去に、海外出兵などしたことはない、と思っている若者が多すぎる。歴史はしっかりと伝えるべきであって自分たちの都合の良いように解釈してはならない。
最近勇ましい発言が多すぎで、勇ましい発言をしていればうける傾向があるから、さらにまた勇ましい発言をするという繰り返しになってきている。歴史は冷静に、事実を伝えるべきであってムードに流されるようなことがあっては、また同じ間違いを犯すことになりかねない。
日本が過去に行った戦争で、侵略戦争などなかったという声もあるが、それは、あまりにも自分の都合のよいように解釈しているだけにすぎない。それでは、世界から孤立する。
過去の失敗は素直に認め、日本は謙虚な姿勢を失うことなく生きていかないと、世界から孤立することになる。それでなくても、原発事故では世界に迷惑をかけている。
それでも懲りずに、政府は原発を再稼働しようとしている。日本という国は、あまりにも自分勝手すぎないか。明治維新後、軍事国家として歩んできた歴史を再度学ぶ必要がある。
by wakamiyaken
| 2013-05-14 21:41
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