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昨日行われた、党首討論には失望した。まるでヨイショ合戦で、やたら安倍総理を持ち上げてばかりいたのには呆れるよりも失望してしまった。こんなことは、過去に例がない。
政治家から男らしさが消えた。活きのよさが消えた。長期政権を予感すると発言した党首もいた。野党の発言とは思えないような発言が続出したのは、どう解釈したらいいのか。 唯一の発言は、石原党首が公明党の存在に言及した場面だけで、「公明党は自民党の足手まといになる」と発言した。今では、どっちが足手まといになっているのか分からないが、早く公明党との連立は解消した方が国家のためになる。 海江田氏は、その昔経済評論家をやっていたこともあるから、「日本の国は、大変な劇薬を飲んだ。首相は副作用をどう考えるか」と発言したが、安倍首相は「何か新しいことを始めるにはリスクがあるのは事実」とはぐらかした。そのリスクが大き過ぎるのが問題。 結局は、維新の会もみんなの党も、自民党の補完勢力であることがはっきりしたことが党首討論で分かったことだけが唯一の成果ではあった。これでいいのか? 健全な野党の存在は、どんな国であろうとも必要なことで、民主党は解党して野党は再編するしかない。現在の状態では、参議院選挙も民主党が大敗するのは間違いない。 そもそも、パチンコ議員が党首ではまともな国民は受け入れる訳が無いのに、それすらも理解していない無神経さに救いの無さが表れている。要するに、心は国民の方を向いていない。 本心は、銭にばかり関心があるから、換金が違法な業界の用心棒を務めて恥じることがない。これでは、どんなな経済政策を語っても誰も聞く耳を持たないのははっきりしている。 年間、約20兆円がパチンコに消えている。国の年間税収の約半分である。これでは、どんなに素晴らしい経済政策を実行しても、ざるで水を汲んでいるようなもので効果がない。 昨日の党首討論を見ていると、日本の政治だけが世界から孤立しているように見えてならなかった。しゃべることは慣れているからどの党首も上手い。しかし、緊張感がない。世界は、刻々と変化しているのに日本の政治だけが、政治家になってはいけない人達が政治家になっているように見える。 政治家の使命は、自分を捨て国家のため、国民のために尽くすことだと思うが、国家国民のため心から国を憂いているような人物は見当たらなかった。この国の危機はここにある。 カジノを解禁し、パチンコの合法化もやろうとしている国会議員を信用してくれと言う方に無理がある。日本の文化を破壊し、国民の人心荒廃を招き、アジア中の極道が集まるカジノを解禁したいという議員の本心がどこにあるのか。 要するに、自分を捨てて国民のために尽くすなどという国会議員は見当たらない。今まで、これほど緩い緊張感のない党首討論は記憶にない。民主党の党首海江田氏は、パチンコ業界の用心棒をを務めていることを恥と思っていないようでは、党首どころか国会議員の資質も問われる。 何よりも懸念したのは、経済政策の追及が甘かったことである。新政権の経済運営には、危険な面が多く含まれているにもかかわらずしっかり追及できない情けない姿が見えた。 元経済評論家の海江田氏は、もっと具体的な例をあげて徹底追及するべきであった。それができなかったのは、時間的な制約よりもパチンコ業界の使い走りが忙しくて勉強していなかったからではなかったか。たこが自分の足を食っているような経済政策では、必ず財政破綻を招く。 何よりも先にやるべきことは、既得権益の打破と、予算の無駄使いの根絶であるはずなのに、既得権益はまた跋扈してきているし、公務員改革は進んでいない。 国会議員の定数削減は話題にもならない。一票の格差に関しては無視である。これでは、与野党グルと言われても仕方のない姿が見えた。 昨日の党首討論は、何となく下手な芝居を見せられたような後味の悪さだけが残った。オール与党の様相を呈してきている、日本の国会は、これでいいのかという不安が強い。 『政治家は次の時代を考え、政治屋は次の選挙を考える』
by wakamiyaken
| 2013-04-18 08:22
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