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75歳の女性、黒田夏子さんが早稲田文学新人賞を受賞した。この受賞には、心から感激した。75歳で新人賞は誰でもできることではない。退屈な他の候補の作品と比較したら宝石のようだったという。
日本女性は強い。撰者の蓮實重彦氏によれば「思わず言葉を失うほど驚いた」そうだ。固有名詞を使わないで、それに代わる工夫が随所にあったそうである。 作者は、この文体を確立するため「いくえにも発表の難しい年月があった」という。特にものを書くということは、体力を使う。体力的にも大変疲れる作業である。 それを、75歳で成し遂げた。日本女性の力を、世間に示したともいえる。それに比べて、日本の男達の意気地のなさは世も末の様相を呈している。とくに政治家が酷過ぎる。 民主党は論外としても、自民党の男達の醜態には言葉もない。下野してから3年、何も変わっていないどころかむしろ先祖返りしている。むしろ悪くなった印象がある。 黒田さんの新人賞受賞は、高齢者に対する励ましでもある。今から十数年前、( )して年齢を入れるのは止めようという運動があって、一時やめたことがあった。 それが、何時のまにか元に戻ってしまった。日本人が真似したがるアメリカでは、( )に年齢を入れるなどという馬鹿な習慣はない。こんなことをやるのは日本だけである。人間は、年齢ではない。問題は心の持ちようなのに、日本人はそのことを理解する人が少ない。 松下幸之助がこんな言葉を残している「青春とは心の若さである。信念と希望にあふれ勇気に満ちて、日々新たな活動を続ける限り、青春は永遠にその人のものである」と。 サミュウル・ウルマンの『青春』に似ていなくもないが、松下幸之助はサミュウル・ウルマンが好きだつたのでしょう。青春とは心の若さなのである。年齢ではない。 最近は、20代にして70代の心をもつ人間が多くなってきている。そのことよりも、50代の男達にまるで年寄りじみた心の若さを失った男が増えた。 それは、あの自民党の総裁選を見るとはっきりと表れている。あの50代の男達の、心の若さのなさと言ったら絶望的にすら見える。政界だけではない。経済界にもそれは言える。 極論すると、日本の劣化が止まらないのは、心の若さを失い妙に老成した男達がこの国を駄目にしている現実がある。75歳で早稲田文学新人賞を受賞した黒田夏子さんの、爪の垢でも煎じて飲んでほしいと思う男が少なくない。外国に行けば、高年齢者の活躍が目につく。 例えば、ホテルなどでも高齢者が元気で現役として活躍する姿を見る。特にホテルなどでは、高齢者は味があってほっとさせるものがある。年齢から醸し出す雰囲気に、ほっとさせられる旅の人が多い。高齢者の経験と思いやりが、人の心をほぐすものである。 過去最高齢の、芥川賞受賞者は森敦の62歳が最高である。過去の例からも、75歳の新人賞はいかにすごいことであるか理解できる。 もうこの国は、50代の男達には期待できない。70代の人間達が頑張る時代になっている。50代には、危うさと利個主義が横行する。変な狡さがある。それは、彼らが生きた時代がそうさせるのか? もちろん全部とは言わないが、いいようのない狡さが存在する。 筆者は今年4月、海軍兵学校75期生の方々の前で1時間お話をさせてもらった。ほとんどが85歳の人たちであった。純粋な心の持ち主が多かった。国を思う純な心を持っていた。80代の男達の方が、純な心を持ちこの国を憂いていた。 むしろ、80代の男達のほうが、しっかりした考えと純粋な心を持ち続けている。この国が劣化の道を歩んでいるのは、男達が利己主義に走り自分のことだけしか考えなくなっているからではないだろうか。 日本ほど、年齢で差別する国はない。海外旅行したならば、欧米では日本ほど年齢で差別はしていないことを是非確認してほしい。この国をおかしくしているのは、若年寄が増えている現実がある。この国は、高齢者の経験と英知をもっと活用するべきである。 ただし、政治家だけは別で、政治家の高齢者で英知を備えた人物は一人もいない。 日本が、欧米と違って政界でも財界でも、高齢者を除外するようになったのは、50代の男達が自分達が早く実権を握りたくて、高齢者の追放に励んでいるとも言える。確かに、高齢者にも悪は存在するが、今の50代の男達よりはましなのは間違いのない事実でもある。 50代の男達が、この国を駄目にしていると言えば叱られそうだが、冷静に観察すれば筆者の意見も極論ではないことがお分かりいただけると思う。 この国を立ち直らせるせるには、高齢者の活用しかないと言えばまた高齢者差別の声が聞こえてきそうである。
by wakamiyaken
| 2012-09-29 06:23
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