後期高齢者医療制度の改定で、42都道府県がアップしている。この後期高齢者などという、ふざけた制度も小泉政権のときに生まれたものである。
そもそも小泉氏は、空元気はよかったが、本質は強いものに弱く、弱いものに強い典型的な人物であった。
政治で一番やりやすいのは、弱いものにしわ寄せするのが一番やりやすい。弱いものたちは、抵抗しない。抵抗しないというよりも、抵抗する手段を知らないとも言える。42都道府県で現行(10年度、11年度)よりも上昇することが判明している。
徳島が13%増で筆頭だが、5%以上アップすることろが半数以上の25都市に達する。この国では、負担増は一番最後にやるべき相手を、一番最初にやりたがる癖がある。
要するに、抵抗できない対象から手をつけていくのである。そのほうが、行政側にとってはやりやすい。
国のために、頑張ってきた人たちに対してこの国はあまりにも冷酷すぎないか? これで、子供をたくさん産んでくれでは虫がよすぎる。後期高齢者制度などという、世界でも例を見ないふざけた名前の制度を作り、年をとれば冷遇されるのでは、この国に生まれてきても幸せになれない。
デンマークなどの、福祉が行き届いている国では年寄りたちは幸せに暮らしている。日本のように、物でも捨てるような感覚で政治が行われてはいない。
政権をとる前は調子のよいことばかり並べていても、政権をとってから豹変するのであれば、論外でお話しにならないのである。
後期医療制度は08年に発足したものだが、各都道府県の広域連合が運営し、保険料は2年ごとに改定される。民主党の「後期医療制度は12年で廃止する」という方針も、法案提出のめどすら立っていないという。国が年寄りのことを真剣に考えないから、このざまになる。
年寄りを大事にしない国は、いずれは滅亡する。何故ならば、若者たちが自分の将来の姿を見てしまうからである。年をとってから、幸せになれない国に尽くしてもしょうがないと考えるのも当然のことなのである。世界を見てほしい。年寄りをたぢを大事にしている国は、国の姿もしっかりしている。
この国は今、坂道を転がり落ちている。それに拍車をかけているのが、政治の貧困なのである。後期高齢者医療制度などというものは、小泉悪政によってうまれたもので、こんなものをいつまでも引きずっているから物事が前に進まなくなる。
年をとると、政府に冷たくされる国に未来はない。何よりも優先するべきは、国家に対して尽くしてきた人間たちを粗末に扱わないということなのである。若者たちが、未来に希望を持てない国に進歩などあるわけがない。あるのは失望だけである。
こんなことに時間を割いて、もたもたしているから国民は既存の政党に失望して維新の会に走るのである。それすらも気がつかないでいるのが、民主党や自民党なのだ。こんなものは、すべて税金で賄うぐらいの元気がない国では救いようがない。