野田総理が、原発事故の終息を宣言した。これは、どう考えてもおかしい。内閣の、支持率低下に悩む総理が、
ポピュリズムに走ったのでは、との疑問は消えない。
住民の帰還の目途も立たないのに、何んで収束宣言なのか? 福島の人達を舐めていないか、と言いたい。
除染も、賠償の問題も、さっぱり進んでいない中での収束宣言は、あまりにも唐突すぎる。福島の人達の身になってみれば、ふざけるなと言うことになる。今回の地震並びに原発事故後の対応を見ていると、
大人しい東北の人達だからこれで済んでいるのか、と思われる事例が多すぎる。
要するに、大人しい東北の人達を舐めているのである。帰宅困難地域を買い上げすると言っているが、その前にやることがあるのに、なぜ買い上げを急ぐのか?
買い上げてそこを何に使おうとしているのか、それを見極める必要がある。
依然9万人近くの人達が、避難生活を余儀なくされている中での収束宣言はどう考えても理解できない。内外に向けての不安の解消を優先させたと言うが、言葉だけの収束に何の意味があるのか、
逆に、内外の信用を失う可能性の方が高い。
こんなに大事なことを、小手先でかわそうとしてもしょせん無理な話である。ますます、現政権を信用できなくなるのは当然のことで、こんな大事なことまで、内閣支持率に利用するのかと言いたい。これでは、残るのは絶望だけである。
とても、野田内閣を信用できるものではない。
何故ならば、いまだに多くの人達が、見知らぬ土地で家族が離れ離れになって生活したりしている。
福島の人たちに対する、思いやりは1ミリも感じられない収束宣言である。原発事故に関係のない人も、福島の人達のために怒るべきである。
この収束宣言はどう考えてもおかしい。