日本人の顔に品が無くなっている。特に、政治家や学者の顔に品が無くなった。人の顔を言えたものではないが、それにしても、本当に緩んだ顔が多くなった。今や、品のある人間味あふれる顔は、農村や漁村の街に行かなくては会えなくなっている。
これは、何からきているものなのか。多分、銭と物に振り回されて生きているうちに、自然と日本人の顔に変化が出てきたのであろう。
大相撲をテレビで見ると、それを痛切に感ずる事が多い。砂被りの席についている人はアップで写される。はっきり言って、下品な顔のオンパレードである。
少なくとも、昭和40年代ぐらいまでは、日本人ももう少し人間らしい顔をしていた。先月、田舎のお寺に行く機会があって、
戦死した男達の写真を眺めたが、皆立派な顔をしていた。
時代が古くなればなるほど、日本の男たちは品のある、キリッとした顔をしている。特に、明治大正の頃の男たちは、皆いい顔をしていた。
現政権の顔ぶれを見ても、品のある顔の男は皆無と言ってもいい。これは、どうやら日本だけの現象のようである。外国の政治家の顔には威厳がある。味がある。日本の政治家には、
野田総理始め威厳が無い。男の哀愁が無い。
心は顔に現れる。日本人は緩んでいるらしいのが顔に表れている。とくに、政治家に緩んだ顔が多いのは何を意味しているものなのか? それにしても、
戦時中の日本の男たちは皆いい顔をしていた。国を思い、純な心を持っていた男たちがほとんどであったことが顔に表れている。
昭和の20年代、30年代、40年代と現代の、大相撲の砂被り席の観客の顔を比べてみたら歴然とするはずである。どこかのテレビ局で番組をやってみてほしいものだ。これは面白いと思う。日本人の低俗傾向が顔に表れて、面白い企画になると思う。