プロ野球選手の、契約更改のシーズンとなった。報道では、景気の良い金額の数字が躍っている。世間の不況など俺達には関係が無い、と言いたげである。ちょっと待ってくれ、と言いたい。その年俸は、多くのファンが球場に駆けつけるから手にできるものではないのか?
最近は、テレビの視聴率は下落して、試合が放映されることが少なくなっている。そもそも、
筆者はテレビを見ない。それは、簡単な理由で下らない番組が多いからである。
最近では、ニュースまでオチャラケにしている。ニュースもオチャラケにしてしまう国など聞いたことが無い。
このテレビの姿勢が、日本人が物事を真面目に考えなくなった原因になっている。
野球場がそこそこ入っているのは、比較的安い料金でストレス解消ができるからではないかと思っている。あの応援を見ていると、ストレス解消に行っているようにしか見えない。
アメリカの野球場では、ファンが純粋に野球を楽しんでいる姿がある。日本のように馬鹿騒ぎの応援はしないで、静かに野球を楽しんでいる。韓国の応援も、日本の馬鹿騒ぎに近くて、日本の影響を受けている。それにしても、
日本では年俸に見合う選手は少ない。
なんでこの選手が、と思われる選手が大金を手にしている。プロ野球は夢を売る仕事だから、年俸が高くなくてはいけないのだそうだが、それにしては、夢を伝えてくれる選手は少ない。
筆者のように、古き良き時代の本物の男たちを見てきていると、どうもいまいち興味を持てなくなってきている。
慢心だけは一流で、技能は二流では、球場に足を運ぶ気にはならない。今年も、メジャーに行く選手が多い。中には、後ろ足で砂をかけるようにして日本を去る選手も目につく。それを許す球団もだらしがない。
日本のプロ野球経営者は、選手に甘すぎるのである。
赤字球団が多いと言うが、選手に対して甘すぎるから赤字になる。一億を超す金額を気前良く払う経営で、赤字にあえいでいると言われても聞く耳を持たない。不景気に苦しんでいる、堅気の業界とは別世界のように見えるプロ野球だが、
実態は酷すぎる。
それは、老舗と言われる読売巨人軍の醜態を見れば分かることである。またまた、ほしい欲しい病が再発したようである。他球団の四番打者をかき集める、数年前の姿に戻った。馬鹿らしい話である。筆者は、
清武路線は間違っていなかったと思っている。
選手を育てないなら、単なる見世物にすぎないだろう。勝利までの過程が大事なのであって、その姿を子どもたちに伝えられないのならば、何のためのプロ野球なのか、と言うことになる。
巨人は、極道にしか見えない村田を、横浜から引っ張ってきたが少しは恥を知れと言いたい。
今年の野球も、良くなる要素は少ない。ファンもレベルアップを図る必要がある、騒いでストレス解消もいいかもしれないが、少しはアメリカのファンを見習って、もっと静かに野球を楽しむべきではないだろうか? もっとも、楽しめる試合が少なくなっているのも問題だか。