12年度の公的年金支給額が、今年度に続き2年連続で引き下げられる見通しとなった。野田総理は、組閣前に経団連の会長を訪問し、「何だこりゃ」と思ったが、どうやら弱いものに強く、強いものに弱い体質のようてある。
今日(26日)の、毎日新聞の報道によると、総務省が25日発表した10月の全国消費者物価指数(10年=100、生鮮食料含む)は前年平均と同じ100だったが、1~10月の平均は0・2ポイント減の99・8.年金額は、
前年の物価に連動するため、減額幅は0・2~0・3%となる可能性が高いと報じている。
さらに、
政府は過去の物価下落時に支給額を据え置いたために、2・5%払い過ぎとなっている段階的カットも検討しているという。大して多くない年金の受給を、さらに減額することに熱心な政権に対して、高い支持を与える国民は理解できない。
筆者は、日本人は、マゾの傾向があると言い続けてきたが、踏まれたり、蹴られたりすれば、むしろいい支持率を与える面があることは否めない。マゾの傾向がある。だから、政府はますます踏んだり蹴ったりすることに力を入れることになる。
最近気になることは、有識者と言われる学者や文化人に、強いものに弱く、弱いものに強い人間が増えてきたことである。その根底にあるものもは、自分さえよければという考えではないだろうか? 弱者を擁護したくて、筆者はパチンコの問題に取り組んでいるが、この国はこのままでは崩壊する。
何故ならば、年寄りを粗末にする国には未来は無いからである。日本ほど年寄りを粗末にする国は知らない。少なくとも、
まともな国であれば、年金額を減額し、公務員の給料を高止まりにしておく国などない。滅びの足音が聞こえてくる。その足音が、日に日に高くなっている。