大王製紙の元会長が、カジノで100億円負けたことを正式に認めた。これで、カジノでは100億円でも簡単に負けるものであることが実証された。この現実に、背をそむけるがごとく一部国会議員たちによって国内のカジノ解禁が進められている。
井川元会長は、「たまたまカジノで大儲けして深みにはまった」と述べている。ギャンブルには、不思議とビギナーズラックがある。これは間違いなく存在する。「株式の先物取引やFX取引で多大な損失を出した後に、たまたま訪れたカジノでもうけ、大きな利益を得ることもあり深みにはまった」そうだ。
そもそも、株式の先物取引やFXはギャンブルのようなものである。カジノと大して変わりがない。筆者も、株は経験があるが、ギャンブル依存症と似たような症状になる。毎日毎日、株価が気になって落ち着かなくなる。
それにしても、
井川元会長は100億円を使って日本人にギャンブルの恐ろしさを教えてくれた様なものである。韓国のカジノは何度も取材で訪れているが、自国民が入れるカジノは1か所だけである。自国民を、ギャンブル依存症から守ろうとしている。
日本でカジノを解禁したならば、外国人を対象にするのか自国民から巻き上げるつもりなのか、それすらもはっきりしないままで、カジノ解禁を先に進めようとしている。放射能に汚染された日本に、好き好んでギャンブルをやりに来る外国人は多くは無いと見るのが普通の感覚なのである。
日本には、日本の文化がある。なにも、博打まで外国のものを入れる必要はない。パチンコを全廃してから、カジノを解禁するのならば話は分からないでもない。しかし、現実は共存共栄を狙っているようだ。
何故ならば、カジノの解禁と同時に、パチンコの換金の合法化も行われる可能性が高い。
大阪の、橋下元知事は最近何故かカジノに言及しなくなっている。あれだけ、カジノ解禁に熱心だったのに最近は言及を避けている。今回の、大王製紙の御曹司の100億円騒動は、無防備にカジノ解禁を急ぐ、日本人に対する警告と受け止めるべきである。
日本でカジノが解禁されたら、得るものよりも失うものの方が大きくなるのは目に見えている。これだけは、はっきりしている。韓国の、自国民向けカジノでは一夜にしてホームレスに落ちる人たちが後を絶たない。
真面目に、商売に励んでいた自営業者が、ホームレスになる話は掃いて捨てるほどある。
カジノ解禁を急ぐ日本は、何かが狂ってきている。このままでいいのかと問いたい。