米経済誌「フォーブス」(電子版)で2日、「世界゛最も影響力のある人物70人」のランキングを発表した。
日本の野田総理は62位。史上最悪と言われた管前総理のときでも27位である。史上最悪と言われた人よりも、大きく順位を下げている。
さすがフォーブス、しっかりと見ている。野田総理の国会答弁を見ていても、下を向いて官僚の書いた原稿を読み上げているだけである。存在感が無い。
安全運転に徹していると言われているが、安全運転とは、自分のためにやる行為であって、国民の事を真剣に考えているとは思えない。
何故ならば、国家の緊急事態というべきときには、早い決断とスピードが要求される。のろのろと安全運転をしている状況ではない。あの、
管前総理よりも大きく順位を下げているのは、あまりにものろのろしていて、決断と実行力に欠けるとみているのでは?
少なくとも「フォーブス」は経済誌としては名が通った一流の経済誌である。しっかりと見ている。確かに、毎年のごとく日本のトップが代わることには、国民も辟易していた。だから、今までよりは安定感があるとみて支持率が高い現実がある。
しかし、その支持率も、今までがあまりにも酷すぎたという点を考慮する必要がある。今までの反動で、のろのろしていしるのが逆に安定感に見えている。
この国の現状を考えたら、スピードと決断力こそが必要ではないだろうか。あちらこちらに気を使って、のろのろしている場合ではないと思う。
田中角栄が、今でも人気があるのは、決断力が並はずれて優れていたことと、どこか憎めない人間的な魅力があったからである。昔を語っても仕方のないことではあるが、昔の政治家には人間的な魅力があった。多少悪いことをしても、憎めない人の良さを持っていた。
それにしても、世界で最も影響力のある70人で、62位とは日本の没落した姿を表しているようで辛いものがある。TPPにしても、早くに不参加を決めていれば、ここまでアメリカの介入を許すこともなかった。いまでは、アメリカは、いろいろな手を使って参加に脅しをかけてきている。
落ちぶれたとはいえ、まだ経済力では世界三位の国である。もっと背筋を伸ばして、決断力を発揮してもらわないと、国民が苦しむだけである。最近は、被災地の人達の話も少なくなってきている。
これから冬を迎える被災者には、もっとスピード感をもって対処するべきである。