野田首相が、朝霞の公務員宿舎の建設計画を見直す方向だという。自分が、財務相のときにゴーサインを出しながら、首相になったらパフォーマンスで止めにするでは、あまりにも無責任すぎる。自分で決めたものを撤回するなどということは、自作自演のようなものである。
そもそも、朝霞の公務員宿舎の建設は、自民党政権で決まったもので、当時反対していたのは民主党ではなかったのか? この公務員宿舎に限らず、過去の自民党政権は何ともろくなことをしてこなかった。原発を際限もなく造り、今日の惨状を招いたのも自民党政権時代のツケともいえる。
たいして必要ない空港を95か所も作り、ダムを1000か所以上も作り、今日の財政破たん同然の姿にしたのは自民党政権ではなかったのか? それに輪をかけて酷いのは、民主党であることも国民は身にしみて分かったが、こんな無責任なことは止めてほしい。自分で火をつけて消すのは、マッチポンプである。
戦後、住宅事情が悪い時に、国の復興には役人に頑張ってもらうしかないと言って決まった法律を、今でも適用していること自体がおかしい。民間よりも高い給料で、さらに住宅まで要求するのは世界でも日本だけである。
野田総理は、パフォーマンスで撤回するよりも、抜本的な法律改正を進めるべきである。公務員だけが特別待遇というのは、時代に逆行している。埃のかぶった法律をいつまで続けるつもりなのか、むしろそれを知りたい。
役人天国日本をいつまで続けるつもりなのか? 国が滅びるまで続けるつもりなのか、それを聞きたい。