福祉国家デンマークは、首相の年収が900万円。日本では、市長でも2000万円を越す年収が存在する。結局、デンマークが福祉国家として機能しているのは、政治家のコストが低いから達成できている。特に地方政治家は、本来はボランティア的にやるべき仕事なのである。
デンマークでは、副市長からの議員の報酬は全くないそうである。地方議員は、完全なボランティアで運営されている。それに引き換え日本では、政治家を目指すのは、金儲けの為に政治をやろうとする輩も見受ける。結局、この違いが国の衰退を招いているような気がしてならない。
日本では、政治家のコストが高すぎる。政党助成金を筆頭に、自分達の取り分だけは勝手に上げてきた。名古屋市長の河村さんが、市長と市会議員の給料を下げるのは間違ってはいない。正しいことなのである。日本人は、もっと政治家のコストに関心を払うべきである。
政治家のコストが高すぎると思うのは、報酬に見合う働きをしていないからである。政治家のコストを下げて、その分は福祉に回すべきである。「ゆりかごから墓場まで」生まれてから死ぬまで、国民がしっかりと保護されているのが、デンマークのような福祉国家なのである。
日本では、あの小泉政権から、自己責任が1人歩くするようになった。アノ男を首相にしたのが、そもそもの間違いであった。当時、小泉氏を持て囃した、日本のマスコミの責任は万死に値する。この国がおかしくなったのは、小泉政権からなのである。
北海道と同じ面積のデンマークで、国民が「ゆりかごから墓場まて」何も心配なく幸せに暮らしている。日本では、先行きの不安から心の病に冒されている人たちが、パチンコに逃避して、更に傷口を深めている姿は正常な姿ではない。
悩みを抱えた人たちが、フラフラとパチンコ店に入るのである。福祉国家デンマークと、無法国家日本をしっかりと検証してほしい。この違いは何からきているのか、物と金に振り回され、幸せ芝居を演じて生きているのが日本人の真の姿なのである。
物よりも、金よりも大事なものは心であることを忘れかけているのが日本人ではないだろうか? この国は、このままでいいとはとても思えない。他国の素晴らしい実態を、日本のマスコミがあまり伝えないのは何故なのかーその辺のことも考えてみる必要がある。