石原都知事の、パチンコと自動販売機の発言に対して賛同して応援したマスコミがいただろうか? 筆者の知る限りでは、テレビは勿論のこと、大手マスコミで賛同の意を表したマスコミは存在しない。この国の腐敗堕落した姿が、この一件に表われている。
5月4日テレ朝の「報道ステーション」では、なんと、東電に都合に悪いシーンは編集でカットされていた。清水社長が住民の前で土下座した場面や、住民の発言で、見舞金の100万円に対する「100万円など、貴方達が一晩飲んで無くなるようなお金をもらって、みんなが納得すると思っているのか」この発言に住民から拍手が沸いた場面もカットされていた。
この事例を見るまでもなく、日本のマスコミは、国民に方を向いているのではなく、スポンサー企業の方を向いているのである。こんな国は知らない。世界でも日本ぐらいのものである。太平洋戦争の頃、日本のマスコミは、大本営発表をそのまま躊躇なく垂れ流した。
現在も、あの頃の姿に近くなってきている。大本営が、スポンサー企業に形を変えただけである。パチンコの被害に対して、国民のために立ち上がって批判した大新聞があっただろうか? 私は、少なくとも一度もお目にかかったことはない。
この現実に、国民は目を背けてはいけない。大変なことが着々と進行しているのである。