仙谷副長官が24日午前、所得税を増税するべきとの認識を発表した。ちょっと待ってくれ、と言いたい。国会議員は何も身を削ることなく、増税だけを先行させるのは筋違いではないのか? 防災服を着て、視察に行くのだけが目に付くだけで、後は何も貢献しているようには見えない。
腰ぎんちゃくを引き連れて、視察に行くのは止めたほうがいい。かえって邪魔になるだけである。これは、実際に被災者から届いたメールの意見である。視察に行っても、作業の邪魔になるだけで現地の人達にとっては迷惑なのを知っているのだろうか?
所得税を上げるにしても、その前に、議員定数の削減と政党助成金を何とかするのが先なのに、その機運は見られない。この国の国会議員の誠意のなさには呆れるばかりである。自分たちのことになれば知らん振りで、増税だけは早くやりたいようである。
議員定数の削減と、政党助成金の廃止。比例復活の廃止。これこそが最初にやるべきではないのか。特に政党助成金は、企業献金の廃止を前提に作られたものなのに、未だに企業献金の廃止を実行する動きもない。日本の国会議員は、やりたい放題といわれても仕方の無い姿が見えてくる。
仙谷副長官の発言に違和感があるのは、自分たちは何も犠牲を払わないで、国民にだけ犠牲を強いる考えが見えるからである。議員定数をなぜ削減しない。政党助成金を11年度で320億を平気で受け取る神経はどうなっているのか、国民から見たら理解不能の姿なのである。