死刑を執行する刑場が公開された。刑場公開に何の意味があるのか、極めて疑問である。刑場を見たからといって、罪を犯さないようになる訳でもなし。一体何の思惑があって公開に踏み切ったのか、さっぱり分からない。
そもそも、落選大臣が何を目的に公開したのか? 死刑廃止の論議をしたいなら大臣を辞めてからにしてもらいたい。公職についていて、それも大臣という身分である。個人の主義主張は公職を辞めてからにしてもらいたい。
個人の、主義主張を訴えるために大臣の座にしがみついているとするならば、本末転倒もはなはだしいことになる。人を殺した殺人者の人権は手厚くして、殺されたほうのことは何も言わない。なんとも、不思議な国である。
刑場を公開してまで主義主張を訴えたいとは、理解の範疇を越えていて悪趣味にしか見えない。この国は、なんかおかしな国になってきたぞ。