日本の政治の貧困は目を覆うばかりである。3月25日付けのワシントンポストには「汚職と無能は日本政治の一番の災難である」と書かれて、最初は腹が立ったが、言われるまでもなくその通りの現象が次々と日本の政治には起きている。腹を立てても、事実が証明しているからどうしようもない。ワシントンポストの言うとおりである。
「汚職と無能は日本政治の一番の災難」なのである。それにしても、麻生内閣の無能ぶりには呆れ果てた。ここまでくれば、無能とか言う範疇ではなくなる。トップの資質に欠けているとしか言いようがない。その資質のない男を自民党の議員は、60%以上の議員が賛成して選んでいる。この事実が語られないのもおかしい。
少なくとも、数年前までは「党利党略、派利派略、個利個略」がはっきり表れていた。それが最近は、個利個略だけになっている。国民は勿論のこと、党も派閥も関係なく、自分だけは落選したくない、自分だけが当選できればいいという情けない姿を、恥じることなく平気でさらすようになった。
政治の貧困は、国民の貧困に繋がる。品のない、さもしい政治を見せられているうちに、国民の姿もさもしくなってきている。銀座で、外資の会社が屑ダイヤを開店セレモニーで配れば、何キロも行列ができる。日本人は、こんなにさもしい国民ではなかったはずである。
屑ダイヤを貰うのに何キロも行列が出来る国民に成り果てたのは、政治とマスコミに大いに責任がある。これ以上、政治家のさもしい姿をさらさないで欲しい。国が滅びる。いや、すでに滅びかけている。時間がない。