民主党の政策を見ると、政策立案能力に欠けている議員が多いのでは、と思えてならない。まずやるべきは、小泉政治の否定からやるべきではないのか? 国民の望んでいることを理解していないように感じてならない。要するに、本当に国民の心を理解できていないのである。
言わずもながのことを言い過ぎる。小沢さんの第七艦隊発言にしても、政権を取ってから言えば良いことで、あのときに言うべきではなかった。言わずもながのことを言いすぎるから、国民は本当に政権を任せてもいいのか不安になる。取調べの可視化についても同じで、あれが検察の反発を招いた原因だと思う。
政策については、自民党ととあまり代わり映えがしない。「小泉改革」は間違いだったと大半の国民は気がついているのに、民主党はその辺のことも理解していない。05年の選挙にしても、郵政民営化に反対するのかあいまいのままで選挙に突入している。そして負けた。
郵政選挙の後で、前原代表は独自の郵政民営化案として、簡保の完全民営化を主張した。あれは全くアメリカべったりの案で、竹中を批判できない案であった。小泉政治を否定できない何かが民主党にはある。それは、格好つけて構造改革を叫んでいたからである。構造改革よりも先にやる事があった。
この際、構造改革を言っている場合ではないことを自覚して、民主党は国民のことを考え、小泉政治の徹底否定を前提にするべきではないか…。小泉政権により進行した医療の荒廃を何とかしようと言う意気込みは感じられない。医療問題の解決を前面に出して自民党と対決すれば分かりやすいと思うが。国民はそれを望んでいるのに、それが見えてこないのは何故だろう。医療の問題から逃げているとしか思えない。