今回の草薙容疑者の事件では符に落ちないことがある。何で家宅捜査までやったのかと言うことである。それほど重大な事案でもないのに、何で家宅捜査までやったのか不思議でならない。西松事件の不思議な検察の動きと言い、今回の家宅捜査といい、この国の権力者たちに疑問を感じてならない。
別に草薙のやったことを擁護するつもりはないが、「公然わいせつ罪」といっても、夜中の3時なので実際に見たのは警官だけ。暴れたのでなければ、注意してすんだ事案かもしれない。相手が有名人と言うことで、警察が手柄を立てたかったとしたならば、何となく分からないでもない。
それにしても、家宅捜査までやるとはどういうことなのだろう。覚せい剤の疑いがあれば、署で検査すればすぐに結論はでたはすだが…。小沢代表の秘書を逮捕した検察といい、今回の「公然わいせつ罪」で家宅捜査に及んだ警察との共通点は、権力の乱用が見えてくる。
何となく不気味な国になりつつあるという実感がしてくる。警察は、検挙率が極端に悪い現状を覆い隠すために、やらなくてもいいパフォーマンスに及んだのか? こんな事案で家宅捜査するよりも、凶悪事件の検挙率をもっと上げる努力をするのが先ではないのか。
マスコミから、家宅捜査に関する批判があまり聞こえてこないのは何故だろう。西松の件でもマスコミが正常に機能していない面が見えてくる。今回の家宅捜査でも、マスコミの警察批判が少ないのが気になる。