何か変だぞ日本の検察は、と言いたい。中堅のゼネコンである西松建設に血道を上げているが、大手のゼネコンはどうなんだと言いたい。検察も政治家に似てきて、パフォーマンスが優先に見えてならない。なぜならば、西松建設よりも、もっと大きな疑獄に発展する要素がはっきりしている郵政の「かんぽの宿」のデタラメ売却問題には手を付けようとしない。
なんとも不思議な光景が繰り広げられている。「かんぽの宿」79施設は2400億円の資金を投入した国民の財産である。その国民の財産を不当な価格で売却しているのだから、検察が動かないほうがおかしいのである。固定資産額が857億円。固定資産学の1.5倍で販売されるのが普通なのに、オリックスにたった109億円で売却が決定されていた。
売却は事実上の「随意契約」であったことが判明している。これだけ判明しているのに検察が動かないほうが不自然なのだ。大疑獄に発展する要素が多分にある。もう一つ納得がいかないことがある。民主党は、この問題に対してなぜもっと追求しないのか? これが不思議でならない。
109億円の売却決定の以前にも、「かんぽの宿」などが売却されているが、1万円で売却されたものが6000万円で転売されている。これだけ証拠がでているのに検察が動かないで、中堅ゼネコンの西松建設に世間の目を向けさせているのは何が思惑があるのだろうか…。
元警察庁長官の発言にも不気味なものを感ずる。この国は何となくおかしな方向に進んでいるような気がしてならない。