新聞各社が赤字になり、新聞の危機が現実のものとなっている。10年以上も前から危機が来ることは予想されていた。第四の権力として立法、行政、司法の三権力を上回る権力を振るいながら、体質は全く古い体質を引きずっていた。
「記者クラブ」と称する利権を、後生大事に守り、フリーの記者や外国メデイアを排除してきた。世界から、さんざん非難を浴びながら、「記者クラブ」制度を頑なに変えることは無かった。そして、判で押したように、各社横並びの同じ記事を書き恥じることは無かった。
新聞各社は記者クラブという世界に例のない制度に守られながら、楽をして仕事をしていたのである。ハイヤーでふんぞり返って取材に歩いて、庶民の心が理解できる訳が無い。政治部や社会部は官庁と同じタテ割りで、部が違うと勝手に取材も出来ない有様だったのである。
他の業界の談合を批判しておきながら、自分達だけは「記者クラブ」の中で談合を続けてきたのである。フリーの記者や、外人記者を排除しながら…。考えて見れば、他の業界の談合の批判記事を書きながら、自分達だけは堂々と記者クラブという談合体質を頑なに守ってきたのである。
某社の、カポネにソックリな悪役が、相変わらず権勢を誇り業界をかき回している。これでは、読者に見放されるのも無理は無い。新聞はネット時代のシーラカンスになるのか。