内閣人事局が30日発足した。府省庁の事務次官や局長ら約600人の幹部人事を一元管理すると言う。
マスコミからは、あまり批判的な声がないのは何故なのか? 官邸主導で戦略的な人事を推進するのが狙いだそうだが、要するに官僚も逆らえなくしようと言うことなのだろう。
早速、7月に予定される幹部人事に向けて準備作業を進める予定。安部総理は職員への訓示で「縦割りは完全に払拭される。有能な人材を適材適所に配置するのが内閣人事局の仕事だ」と話している。
内閣人事局は、幹部人事の一元管理のほか、これまで人事院や総務省がになつていた公務員の採用試験や研修の企画、機構の新設・改廃や定数管理など人事行政事務を一括して実施することになる。
こうなると、人事院など不要の存在にならないのかー。内閣人事局は約6年を費やして実現した、と報道されている。
第一次安部内閣からの念願だったことになる。はたして、額面通り受け止めても良いものなのか。
与党国会議員は、誰も安倍総理に逆らえなくなっているが、官僚も手のうちに治めることになるのだろう。勿論、官僚のやりたい放題は許せない面が少なくないが、それでも、新設の人事局にあまりにも権限が集中している。
もうこうなれば、やりたい放題できる体制が整いつつある。
政界再編の話も、あまり期待はできそうにない。維新が割れて、他の政党と組むにしても、新鮮な感じは全くない。むしろ、古さを感じてならない。
与党自民党はやりたい放題、野党は維新も駄目、民主は論外となればこの国の政治はどうなるのか? なにやら、末期症状の様相を呈している。