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タクシー料金値上げの話が出ている。燃料が値上がりしているので、会社側にとってはやっていられないでしょう。特に、小泉政権の時からの出鱈目な規制緩和でタクシーを際限も無く増やし、ドライバーの生活を破たんさせた罪は大きい。小泉政権とは何だったのか?
筆者は、物書きを目指してからタクシードライバーの経験があるので分かるが、業界にぶら下がっている不要な組織や人間が多すぎる。だから、それが料金に反映して日本のタクシー料金は世界一高い料金設定となる。業界にぶら下がる人間が多いのは、何もタクシー業界だけではない。 日本では、あらゆる業界で不要なお役人が多すぎる。東京タクシーセンターなどというものがあるが、あんなものはいらない。不要である。さらに、各県にもタクシー協会がある。 これまた、国土交通省の下部組織としてふんぞり返って下らない講習をやってタクシー会社から金を集める。最近、埼玉県のタクシー協会に接触する機会があったが、事務の姉ちゃんまで、役人風を吹かせてふんぞり返っていた。一般講習で1人3000円も集めている。 埼玉県を例にとると次のようになる。 講習費の種類 講習の対象者 講習時間 手数料 基礎講習 運行管理を行うために必要な法令及び業務等に関する必要な基礎知識の習得を目的とされる方。 16時間(3日) 8,500円 一般講習 既に運行管理者として選任されている方又は運行管理者の補助者として運行管理業務をされている方。 5時間(1日) 3,000円 特別講習 重大事故又は法令違反により行政処分を受けた営業所の運行管理者の方。 13時間(2日) 17,000円 *手数料には、消費税が含まれています。 聞いたら、一般社団法人だという。東京タクシーセンターもやっていることは税金の無駄遣いで、あんなものがあるからタクシー料金が高くなる。東京タクシーセンターは、タクシー会社の格付けまでしている。たとえ格付けする相手が、法人であろうとも何のための格付けなのか? 下らないことばかりやっていて、組織は膨れ上がる一方である。この国は、あらゆる業界で協会が多すぎる。アメリカは、1%の人間のために99%が犠牲になっているが、日本も同じ姿になりつつある。 日本は、天下りの役人があまりにも多すぎて、それがタクシー料金にも反映している。マスコミは、料金値上げを騒ぐ前に、不要の組織がシロアリのごとく食いかじっているのを国民に伝える義務がある。 2008年7月、ニューヨークでイエローキャブドライバーを取材しているが、ニューヨークには法人のタクシーはない。「フリート」という組織が、リースでタクシーを貸し出している。 1週間ごとの契約で、1日110ドルでドライバーに貸してくれる。いたってシンプルで、そこには、不要な人間がかかわらないから料金も安くなる。基本料金が2ドル50セント。 東京の、約3分の1の料金である。なんでこんな違いがでるのか? 日本は業界が扶養する人間が多すぎるからである。国土交通省に始まり、東京タクシーセンター。各県のタクシー協会など、不要な存在が多すぎる。 日本の物価が高いのは、タクシー業界に限らずあらゆる業界にお役人が社団法人という形で、不要の人間がぶら下がっているからである。特にタクシーに顕著に表れている。 ニューヨークの場合を例にとると、タクシー業界に関わるお役人は極端に少ない。組織も日本と違ってシンプルだが、出鱈目な規制緩和はやらない。タクシーを増やすことには慎重で、それはドライバーの生活を守るためだと証言してくれた。 たとえば、東京には52.299台のタクシーが走っている。これでも、出鱈目な規制緩和で増え過ぎたので、各社協力して少し減らしている。ちなみに、ニューヨークは13.150台。 東京の人口が1200万人で、ニューヨークが800万人。それで約3万9千台も東京の方が多い。日本のタクシー行政がいかに出鱈目かこれでも一目瞭然。 いま全国で、約25万台のタクシーが走り、37万人のドライバーが日夜奮闘している。寝ずに働いているわりには、報酬が低過ぎるのは不要な組織と不要な人間が業界にぶら下がっているからである。 日本は、タクシーの台数を規制緩和というパフォーマンスで増やし、タクシードライバーの生活を破たんさせた政治家と役人にまるで反省が無い。筆者が取材したニューヨークの役人は違う。ドライバーの生活権を優先させ、簡単にタクシーは増やさないと言っていた。 日本も、タクシーはリースにしたらいい。会社も間接員を少なくできる。だが、役所が反対している。いろいろな特権を行使する機会が少なくなるからである。国民のことよりも、自分たちの特権を守るのが先で、庶民などゴミぐらいにしか見ていないだろう。 短絡的に無防備に、タクシー料金を上げる前にやることがある。最初にやることは、国土交通省の人員を減らすこと。東京タクシーセンターや道府県にあるタクシー協会を廃止すること。さらには、タクシーをニューヨークのようにリース制度にして、タクシードライバーの生活向上を図ること。 タクシードライバーの仕事は、時代の空気を最先端で捉える仕事だと思っている。もの書きを目指す人間にとって、あんな良い仕事は無い。ネタも入る、情報も無償で手に入れることができる。欠点は収入が少ないこと。 それは、中間搾取が多すぎるからであって、日本の行政の出鱈目がタクシーに集約されている。経営者までもが、まるで役人の下僕のようである。江戸時代と変わらない。 タクシー料金を値上げする前に、タクシー行政の仕組みを根本から考える必要がある。日本は、アメリカの悪い面ばかり真似をする癖があるが、タクシー行政に関してはアメリカは学ぶべき点が多いので、日本もタクシーはリースにして、料金を安くしたらもっと利用者が増える。 リース制度は、会社にとってもドライバーにとっても一石二鳥になると思うので、実行に移すことを考えてほしい。行政をもっとシンプルにして、業界に関わる人間の無駄を省き国民の生活、ドライバーの生活を守ることを先に考えるべきである。
by wakamiyaken
| 2013-05-19 07:13
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