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最近、一隅を照らすことの大切さを強く感ずる。「職業に貴賎はなし」と昔からよく言われたものだが、この国では、その言葉が疎かにされるようになっているのでは、と思わせる出来事が多くなってきている。
「職業に貴賎はない」これが忠実に守られているのが、むしろアメリカである。いまでも、夢を実現できる国として世界から人が集まっているのは、人種差別は少し残っているものの、職業による差別は日本ほどはない。 ニューヨークで、イエローキャブドライバーとして活躍する白石さんのことは拙著でも紹介したが、彼は、映画スターも何人もお客として乗せているが、みんな気さくで友達のように会話を楽しんでくれるそうだ。 今は亡き田中角栄氏は、毀誉褒貶が激しい人であったが筆者は嫌いではない。最近の政治家から見れば、仕事もできたし、何よりも人間的な魅力を備えていた。庶民に対する思いやりを持っていた。 彼がいつも口にした言葉に「駕籠に乗る人担ぐ人、そのまた草鞋を造る人」という表現がある。田中角栄氏は、この言葉を好んで使った。駕籠に乗る人もいれば、担ぐ人も必要で、担ぐ人が穿く草鞋を作る人も大事なのだという意味である。 最近の日本は、駕籠に乗ることを目指す人ばかりが増えている現実がある。田中角栄氏が使った言葉のように、本当に大事にしなくてはならにない人達は、こつこつと草鞋を作る人たちなのである。 駕籠に乗る人ばかりでは、国が成り立たなくなる。草鞋を造るのは移民にやらせたらいいなどという発想は、亡国の発想で、国家の破滅を招くことになることは言うまでもないことである。 本当は、収入面でも下積みの仕事に携わる人たちに配慮するべきなのに、それが一向に改まらない現実は、「職業に貴賎はない」の言葉に偽りがあるからにすぎない。この国が、劣化している原因はその辺にもあるのは間違いない。 AIJのように人さまのお金を弄んでいる仕事に従事する人間が、高給を手にしてふんぞり返っている国など、長くは持たない。昔は、銀行に勤める人間は謙虚でなくてはいけないという教えがあったものだ。 銀行員は、人さまの大事なお金を預かっているのだから、謙虚でなくてはいけないとして、給料も世間の企業と同じでむしろ少ないほどであった。 お金を預かる職業だから、預けてくれる人たちよりも給料が高くてはいけないという姿勢があったことも事実で、昔の銀行経営者には真摯な姿勢があった。それが今では、預ける人を見下ろすようになってきている現実がある。 いつの間にか、金融業が一般企業よりも高給を手にするようになって、預金者を見下ろすようになってから、この国らはおかしくなった。人さまのお金を弄んでいると言っても過言ではないAIJのような企業がのさばるようになった。 本来は、AIJのようなものは、虚業にすぎないのにいつの間にか虚業を持て囃す傾向になっていたのが日本の実態なのである。こつこつと草鞋を作る人たちは阻害され、虚業とも言うべき職業に従事する者が持て囃されるようになっていたことに、この国の悲劇が潜んでいた。 いつもマスコミを糾弾しても申し訳ないが、日本のマスコミは、職業に貴賎があると叫んでいるような傾向が見られた。何でもいいから、高給を手にする奴らを持て囃している。一隅を照らす人に対して目を向けない。 人間は、金を儲けるために生まれてきているのか、と日本のマスコミに問いたい。何かの役割を担って生まれてきているはずである。たとえ草鞋を造る仕事でも、人さまのために役に立っていることが最高なのだ。 「一隅を照らす」という日本人独特の素晴らしい生き方があったはずである。小学校でも、この言葉の大切さを繰り返し教えるべきで、金と物を追いかける生き方を見直す時が来ていると、地震で神が教えてくれた。 人間の存在価値は、高給マンションに住むことでも、ブランド品を身につけるこどでもないはずである。一隅を照らして、自分の仕事に誇りを持って人の役に立てることが何よりも幸せなことではないかと思えてならない。 自衛隊員は、東日本大地震のときに大活躍していることを、報道でもっと評価するべきで、その自衛隊の人達を支えている人もいることで国が成り立っている。銭がすべての、風潮を作り出している日本のマスコミには反省してもらう必要がある。 綺麗ごとを言うつもりは毛頭ないが、筆者は、ノンフィクションを書くことによって「一隅を照らしたい」といつも願って生きている。
by wakamiyaken
| 2012-04-25 07:20
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