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「隗より始めよ」という古くからのことわざがある。政治が迷走を続けているが、ならば、先にやるべきことは政党助成金の廃止だと思うがどうだろう。少し前に、本年度分の政党助成金320億円が配分された。まずやるべきことは政党助成金の廃止である。
18年前、細川政権のときに「クリーンな政治をつくる」ということから、国民1人当たりコーヒー1杯分の負担で政治がクリーンになるからということで始めたものだった。政治がクリーンになったか? 少しもクリーンになっていない。無所属で頑張っている議員も存在するが、無所属でも立派に活動している。 政党助成金を、受け取らないのは共産党だけである。他の政党は、濡れ手に粟がピッタリの状況が続いている。先進国では抜きんでて高額の議員報酬を手にしながら、資金管理団体まで作り、資金集めに精を出している。今では、金になるからと国会議員を目指す者もいるありさま。 政治に緊張感が無くなったのは、政党助成金が支給されるようになってからである。それまでは、政治に緊張感があった。あの。細川政権が発足したころ、国民が期待したものは泡のごとく消えてしまっている。むしろ、2大政党を目指して2大政党になったら余計始末に負えなくなったような気がしてならない。 あの頃は、まだ緊張感があった。やはり、緊張感を取り戻すためにも政党助成金は廃止するべきだと思う。野田総理は、自らの身を切る努力をすると発言している。ならば、「隗より始めよ」で政党助成金の廃止から始めてもらいたい。 実際に、無所属で立派に活動している議員が存在するのだから、出来ない訳がない。今にしてみると、小沢一郎氏たちが自民党を飛び出してやったことは、政党助成金を発足させ、自分たちの懐を肥やすことだけではなかったのか、と思えてならない。結果的にそうなっている。 政党助成金を、廃止するぐらいの誠意を国民に見せられないようであれば、口先の身を切る努力発言も当てにならなくなる。 野田総理の、身を切る努力発言と逆行するがごとく、赤坂の議員宿舎が値下げされている。92000円から8000円下がり、84000円になった。これはどういうことなのか? 国民を怒らせてみたのか。どの程度怒るか試してみたのかもしれない。 そもそも、赤坂のあの場所で3LDKなら、40万円以上はする家賃がたったの84000円である。やりたい放題とはこのことではないだろうか。庶民は、不動産屋をあちこち当たって少しでも安い物件を探している。東京都内で84000円で3LDKは不可能に近い。下町でも、探すのは無理だろう。 一事が万事、庶民感覚とずれが生じている。先進国の中でも高額の議員報酬。そして、320億円の政党助成金。JRなどの各種特権。すべて合算したら世界が驚くだろう。羊のように大人しい国民性が、このような結果を招いたことは確かである。 それよりも、マスコミがもっと早く問題提起して、国民に実態を知らせ、他国との違いをもっと明確にするべきではなかったのかと思えてならない。政党助成金は、議員一人当たり4500万円になる。議員報酬のほかに、4500万円の手当がつくようなものだ。 羊のように大人しい国民も、そろそろ目を覚まさないと、気がついた時には時すでに遅しということにもなりかねない。あの細川政権(実質小沢政権)の時代は何だったのか? 国を立て直したのではなくて、国を壊した時代だったかも知れない。 あの議員宿舎を建てたのも、自民党政権時代で、この狭い国土に、54基も原発を作ったのも自民党政権。確かに、今にしてみれば自民党はやりたい放題をやったものだと実感させられる。 政党助成金は、小沢氏が犯した大罪の一つには間違いない。あれは、小沢氏が決めたようなものであったから。
by wakamiyaken
| 2012-04-13 04:53
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