レアアースの問題で、日米欧が、WTOに提訴を前提に中国に協議を要請した。日本は、毎度のことながら中国を必要以上に刺激することには前向きでないと報道されている。必要以上もなにも、必要なことでも日本はいつも中国には弱腰なのである。
今まで、どれだけの金を戦後賠償という形で中国につぎ込んできたか、政府は国民に報告する義務がある。少なくとも数兆円になるはずである。あの金によって、中国は経済発展を成し遂げたと言っても過言ではない。逆に日本は、今では没落傾向が表れてきている。
レアアースを、外交上の戦略資源として位置付けている中国が資源管理を強化すれば、価格暴騰を招くリスクが高くなる。ハイブリット車のモーターや、パソコンのハードデスク、スマートホーンなどに利用されているレアアースは、
産業のビタミンとまで言われるようになっている。
レアアースの世界の埋蔵量は1億1000トンと言われている。採掘量は、生産コストの低い中国が97%を占めているという。97年に6万トンだった輸出枠を2011年は約半分の3万トンに減らしている。そして、取引価格は1年前の10倍以上に急騰している。
これでは、WTOに提訴するのも無理はない。中国はやることがあまりきれいではない。
日本にとっては、もっと重要なことがある。日本の土地が、中国によって買われている問題である。水源地ばかりではなく、日本橋、六本木、最近では新潟市内の土地が買われている。
新潟市では、5000坪の土地が買われたそうである。それも、外務省が仲立ちしたという話しがある。現政権は、特に中国には弱腰なのは尖閣の事件で証明されたが、中国が日本の土地を買い漁っている問題は、放置していてはいけないことなのは誰もが考えることだ。
土地ばかりではない、最近は企業の買収もいろいろな手を使って行われている。気がついたら、企業もほとんど中国に買収されていた、ということになりかねない。最近は、業績不振の会社が増えている。買収するほうにとっては買い時になっている現実がある。
秋葉原のラオックスは、中国人の客で溢れている。ラオックスは、買収されて中国企業になってしまったからである。情けない姿を秋葉原で見る羽目になるとは思わなかった。何よりも、土地の買収を野放しにしている現政権は、一体何を考えているのかきわめて疑問である。
企業も買収が進み、水資源の土地も買収され、のど元に匕首を突きつけられていながら、何も手を打とうとしない現政権に対して、マスコミの追及も弱いのはなぜなのか? 近い将来、日本人は日本語を使ってはいけないなどということにならないことを祈りたい。
このままで推移すると、そういうことになりかねない。恐ろしいことが着々と進んでいる。