ソニーが、12年3月期も最終赤字の見通しで、4期連続の赤字になると言う。世界のソニーと言われ、もてはやされた面影も今やない。4月には、日本人の社長が誕生するらしいが、しかし、ストリンガー会長は残留する方向だと言う。
ソニーだけではない、日本の企業の凋落は看過できない状況になっている。パナソニックしかり、
今や韓国のサムスンに席巻されている。サムスンは会議は少ないという。
日本の企業は、やたら会議をやりたがる企業が多い。要するに、見てくれを先に考えるのである。
ソニーは、サムスンと合弁会社を作っていたが、テレビの液晶パネルでサムスンの後塵を拝していたからにすぎなかった。
日本企業の惨状の実態を、日本のマスコミはほとんど書かない。それは、CM提供者である企業を怒らせると後が怖いからなのである。
パチンコの問題しかり、日本の新聞でパチンコ批判を展開する新聞社は1社もない。こんなバカな国は世界でも珍しい。これで先進国と言えるのか?
マスコミはCM収入がすべてに優先している。 ソニーの新社長候補は英語力が決め手だと言う。アメリカに対して、日本語で話してくれという位の勇気と力のある経営者が現れてほしい。
何かおかしくなってきたぞ、という感覚は国民は持っていると思うが、得意の経済もこの国はおかしくなってきている事を、マスコミは冷静に正確に報道して欲しい。提灯記事ばかりでは、事態は決して良くならない。マスコミは、ヨイショばかりしていては悪くなることはあっても良くはならない。
ソニーは、テレビ事業では12年3月期で8年連続の赤字になると言う。かつては本業であったテレビ事業も惨憺たる有様なのである。08年、マンハッタンでソニービルを見て嬉しかった。ニューヨークのど真ん中で、ひときわ目立っていた。しかし、実態は4年連続の赤字にあえいでいる。
日本企業の衰退は、この先大変なことになるような気がしてならない。家電、車と韓国にも追い越されている現状を、日本のマスコミはもっと国民に知らしめなくてはいけないと思う。悲観論ではない。実態が大変な状況になっているのである。
経済は一流、政治は三流と言われ続けてきたが、頼みの経済も一流を標榜していられる状況にはない。中国による日本国内の企業買収も多くなっている。そして、中国による土地の買収も増えている。気が付いたら、企業も中国にほとんど買収され、土地も多くが中国の土地になっていたということにもなりかねない。
日本企業の没落は、円高のせいばかりではないことも事実なのである。この現実は、しっかりと検証するべきである。