暴力団がらみの、不正臓器移植が発覚した。それも、臓器を移植される側が医師とは驚いた。良識を持って行動するべき医師が、金で暴力団員に依頼したと言う、なんとも酷い事件である。この国は、ここまで堕落しているのである。
臓器移植法にも問題はある。臓器移植法には生体移植のドナー選定などに関する規定はない。肝心のことが抜け落ちているのである。何でも銭で解決をつけたがる、日本人の体質が今回の事件の背景にある。
暴力団員に、簡単に1000万円を渡して、不正臓器移植を、それも医師が行っていたのである。金銭トラブルから、別の組織に依頼して実行されたと言うが、別の組織の実態は報道されていない。臓器移植にも政治家が絡んでいないか、調べる必要がある。
それにしても、不正臓器移植は中国だけのものだと思っていたら、とんでもないことである。あらゆる面で、この国は中国を笑っていられない状況になってきている。経済では、すでに中国に抜かれてしまった。
不名誉な、不正臓器移植まで中国に肩を並べる必要はない。臓器移植法にも問題はある。08年にも、臓器移植法違反による逮捕者が宇和島徳州会病院で起きている。不自然な養子縁組に対して、病院側が疑問をもたなかったというのも、納得できかねる面がある。
銭のある人間は、なんでも銭で解決をつけようとする。そこに、暴力団の存在価値が生まれている。暴力団が無くならないのは、銭で解決つけようとする、日本人の体質の問題も潜んでいる。銭のない人間たちは、見捨てられて黙って死んでいく。これでいいのかこの国は。